思い描くのは、柔らかな日射しの降り注ぐような、

ささやかな、幸せ。




























永遠に共に。




























「てーーーづーーーかぁーーーー!!」


嬉しそうに両手を上げて俺を呼ぶのは、


「早くッ!シャッター押しちゃうよー!!」


とてもとても、大事な人。


「今、行く。」


見上げれば、もうずっと見続けていた空。

視線を戻せば、仲間と一緒にはしゃいでいる人。


「おチビは俺の前ね!」

「ハイハイ。」

「先輩達は俺らみんなで囲みますんで。部長は当然真ん中ッスよ!」

「ったり前だろ、んなこと。てめーが言わなくてもわかってんだよ!!」

「んだと!!一応言っただけだろうが!!」

「まぁまぁ、桃も海堂も落ち着いて…。」

「それ以上やると手塚の雷が落ちる確率、89%」

「ちょっと手塚、早くしてよね。構えてる指がそろそろ痛くなってきてるんだけど。」

「まぁまぁ、不二。ほら、手塚、ここな。」


招かれた大石の隣に移動して、越前にへばりついている菊丸に視線を向ける。


「写真を撮るのだから、きちんとしておけ。」

「イーじゃん!写真ははしゃいでなんぼ!でっしょ!!」

「あーもう、細かい事うるさいよ、手塚!撮るよー!!」

「不二は俺の隣なー!早くーーー!!!」


相変わらず越前にへばりついたまま、菊丸は俺とは逆隣りへ不二を促して

ジーーーと音を上げ出したカメラに視線を向けた。

その横顔を少し見て、すぐに俺もカメラに視線を戻す。

直後、菊丸がス、と息を思い切り吸った。


「せーーーのっ!!」









「「「「「「「お疲れーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」」」」」」









パシャ



瞬間、カメラが切り取ったのは、

満面の笑みで俺に抱きついてくる菊丸と、

その横でいつもの笑みで俺達を見る不二と、

いつも被っている帽子を思いっきり上へ投げた越前と、

俺の背を軽く叩く大石と、

眼鏡を押し上げている乾と、

楽しそうに笑っている河村と、

青空を見上げている海堂と、

両手を上げて笑っている桃城と、

どこに持っていたのか、紙吹雪を空へ投げる部員達。

そして、

思いっきり驚いている、俺。







歩いて、探して、笑って、誓って、

感じて、選んで、泣いて、背負って、

抱いて、迷って、築いて、願って。


思い描くのは、

あの時カメラが切り取った瞬間のような、

柔らかな日射しの降り注ぐような、何よりもささやかな、

永遠に続く、幸せ。










了。




…最終回っぽいなぁ…。
お題完結!ありがとうございました!!